こんにちは、トワカと申します。
リマスター版のファイナルファンタジーX(FF10)に興味があるけど、「どれくらい面白いのかな」「悪い点も含めた正直な感想を知りたい」という風に疑問に思っていませんか?
今回の記事では、そんな方へ向けて最近プレイした私が正直な感想を述べていきます。
多少のあらすじを除いてネタバレはしていないので、内容は自分で楽しみたい方も安心してご覧いただけます。
なお、本記事ではFF10についてのみレビューしており、同封されているFF10-2については言及していませんのでご了承ください。
ちなみに、プラットフォームはスマホ、PS4、PS VITA、Steam、Nintendo Switch、XBOX ONEなど多くありますが、私がプレイしたのはSteam版になります。
プラットフォームによって、操作性・システム面などに違いがある可能性があります。
それでは、いきましょう!
総評
個人的評価:98/100
おすすめ度:90/100(バグが起こらない前提)
「屈指の名作だ」と皆が口を揃えて言っているのも頷ける内容でした。
BGMやストーリーがとにかく良いです。
「微妙な点・悪かった点」で後述しますが、Steam版では重大なバグが起こる可能性があるためにその点は十分に注意する必要があります。
ちなみに私はSteam版でしたが、バグは起こりませんでしたので運が良かったのかもしれません。
バグ発生報告があるのはほぼ全てSteam版であるため、Steam版特有のものだと思われます。
心配な方はスマホ版・PS4版・Nintendo Switch版など他のプラットフォームでの購入を検討してみてください。
微妙な点・悪かった点の数自体は割と多くなってしまいましたが、バグ以外は重大なものではないのでゲーム自体の面白さでそれほど気になりません。
良かった点
魅力的なストーリー・キャラクター
本当に文句なしです。
癖が少なく、どんな人でも楽しみやすい雰囲気の物語です。
かなり大まかなあらすじは以下の通りになります。
災いをもたらす存在「シン」から人々を守るため、「召喚士」という選ばれし者たちが立ち向かいます。
この「召喚士」が人類にとっての唯一の希望ともいえる存在で、ヒロインであるユウナがこの召喚士です。
「シン」による街の破壊・虐殺を目の当たりにすることで、何とかしなくてはとユウナの心に重圧がのしかかっていきます。
そんなユウナにとって、純粋で真っすぐな主人公ティーダが精神的な支えとなっていきます。
また、異なる宗教・文化に対する考え方なども描かれており、今プレイしても学べる部分がたくさんあると感じました。
メインキャラクターは7人ですが、ストーリーに関わってくるキャラクターも含めると結構な数になります。
しかし、それぞれのキャラがしっかりと立っているために「この人誰だっけ?」となりにくかったです。
BGMが最高
何といっても「ザナルカンドにて」が良いです。
FF10をプレイしたことが無くても、聴いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
かくいう私も、プレイするずっと前からFF10の曲のうちこの曲だけは知っていました。
あまりに綺麗な曲なので、きっと終盤のとても感動するシーンで流れるんだろうなと勝手に思っていました。
しかし、驚くことにタイトル画面でこの曲が流れます。
もちろんゲーム中でも流れるシーンがありますし、何十回と聴くことになるのですが全く飽きません。
他のFF10のBGMは一部を除いてナンバリングシリーズの中では比較的影が薄めな気がしますが、どの曲も世界観に合っていてとても良かったです。
シリアス性とギャグ性のバランス
FFでは国や派閥同士の抗争が描かれているため、ストーリーに改めて注目してみると思ったより重い内容です。
しかし、主人公のティーダの朗らかな性格、そしてパーティメンバーとのちょっとクスッとするような会話などが程よく描かれているために内容の重さを感じすぎません。
どちらかに偏りすぎてしまうと人を選ぶ作品になりますが、本作ではそのバランスがよく練られていることも万人に受け入れられやすい作品となった要因の一つだと感じます。
丁度いい難易度
ほぼ一本道ということもあり、迷うことはあまりありません。
セーブポイントが多めに配置されており、さらにセーブするたびにHP・MPが全回復するという新設設計となっています。
また、雑魚敵が強めという点を微妙な点として挙げていますが、ボスは弱すぎず強すぎず丁度いい難易度だと感じました。
ただ、弱点に合った有用な技を使ったりすることで倒しやすくこともあるので、気づかないと多少苦戦する可能性はあります。
道中の雑魚敵を倒していけば、そこそこスムーズに進めることができると思います。
倍速などの追加機能
原作には無かった追加機能として、倍速機能やエンカウントを無し、もしくは多めにする機能などがあります。
これらの機能によって、かなりスムーズに進めることができます。
ゲームのための時間があまり取れない方でも、繰り返しの部分を倍速にするなどすることで十分に楽しめると思います。
微妙な点・悪かった点
深刻なバグの可能性(Steam版)
最も注意するべき点がこの点で、「グリーンバックバグ」というものが報告されています。
どういうものかというと、ムービーシーンで唐突に画面が一面緑色になって何も見えなくなるというものです。
このバグが生じる環境では、ムービーの度に何度も起こるようです。
全て観れないわけではないようですが、こんな状態では十分に内容を楽しむのは不可能です。
私の場合は一度も生じませんでしたが、プレイ環境によっては起こる可能性がありますのでご注意ください。
コントローラーのバグ(Steam版)
私はSwitchのプロコンをBluetooth接続して使用していたのですが、オーバードライブと呼ばれる必殺技のボタン操作がうまく入力出来なかったり、裏画面に行ったときにキャラが勝手に走っていたりと様々な不具合がありました。
Steam版でコントローラーを使用してプレイしたいと考えている方は、こういった不便な点がある可能性にご注意ください。
現代では粗目のグラフィック
グラフィック設定の高~低が設定できますが、”高”に設定しても元が2001年のゲームなので、どうしても現代の超高画質なゲームと比べてしまうと見劣りしてしまいます。
初めはキャラクターの顔が少しだけ怖く感じましたが、慣れてしまえばプラスポイントではないもののマイナスポイントとまではいかないと思います。
しかし、現代のゲームの超画質グラフィックに慣れ切ってしまった方は、多少の違和感を感じてしまうかもしれません。
とにかく一本道
FFシリーズはストーリーの進み方が一本道(寄り道が少なめ)の傾向がありますが、本作はそれが特に顕著です。
ただ、ストーリーをじっくりと味わう分には、むしろ好都合な点ではあります。
しかしゲームに慣れている方は、寄り道要素の少なさから物足りなく感じる可能性も否定できません。
「レベル」の概念が存在しない
RPGでは「レベル」を上げることでキャラの強さが上がっていくというシステムが広く普及しています。
しかし、本作ではその「レベル」という概念が存在しません。
ならばどうやって強くなっていくのかというと、スフィア盤と呼ばれるものを操作していく必要があります。
FF10特有のシステムのため、初めは少し困惑しました。
レベルシステムが好きな人は、慣れるまで苦労するかもしれません。
雑魚敵がかなり強い
他のRPGと比べて、雑魚敵がかなり強いです。
HPや攻撃力が高い敵が多く、中には対処法を知らないと壊滅させられたりダメージが入らない敵さえいます。
レベルの概念が無いため、自分たちが今どれくらいの強さなのかが分かりにくいです。
さらに、戦闘で行動した人のみしか経験値が入りません。
戦闘では最大3人までしか同時に戦えず、仲間全員を育成するためには入れ替えを頻繁に行う必要があり少々面倒です。
リマスター版なら2倍速・4倍速にできるため、ぜひ活用しましょう。
強制のミニゲーム
ゲーム中で「ブリッツ」という球技のミニゲームのプレイが必須となります。
覚えることが多く、個人的にあまり面白みを感じなかったので少し辛かったです。
そんなに長時間やらないといけない訳ではないですが、興味のない人は退屈に感じるかもしれません。
まとめ
FF10がどんなゲームか、イメージが掴めたでしょうか?
敵が強く少し難しいですが、ストーリーがしっかりしていてやはり名作だと感じました。
ぜひ参考にしていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
他にも色々なゲームのレビューをしているので、良ければ以下からどうぞ!
「ゲームレビュー」の記事一覧はこちら