【ネタバレ無し】アニメ「進撃の巨人」正直な感想!面白い?【レビュー】

アニメ・漫画

こんにちは、トワカと申します。

アニメ版「進撃の巨人」が気になっている方は、「どんな点が面白いんだろう?」「グロいと聞いたけど本当?」などの疑問を持っているかもしれません。

今回の記事では、そんな方へ向けてアニメ版「進撃の巨人」をすべて観た私が良かった点と人を選ぶ点に分けて感想をご紹介いたします。
なお、ざっくりとしたあらすじを除いてネタバレはしていないので、内容を詳細に知りたくない人も安心してご覧いただけます。

それでは、いきましょう。

総評

調査兵団
引用元: https://shingeki.tv/season1/ ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

個人的評価:98/100
おすすめ度:85/100

私はアニメの中で一番好きと言うほど好きなのですが、かなり見る人を選ぶ作品だと感じました。
残虐なシーンが多かったり、難解で重いストーリーであるからです。
全体的にかなり暗めで絶望的な雰囲気です。

ストーリーはかなりボリュームがあり、初めの段階でエンディングまでの流れを全く予想できないのも面白い点です。

ある人にとっての正しさが、異なる立場の人にとっては悪となってしまうというようなシーンもあり、考えさせられる点・学びになる点が多くあると感じました。

ハマる人はとことんハマるという感じの作品になっています。

以下では良かった点と人を選ぶ点に分けて、それぞれ感じたことを説明していきます。

良かった点

壮大な世界観

「人間vs人間以外の何か」というバトル物の作品はたくさんありますが、こんなに心が揺さぶられた作品は初めてでした。
王道のストーリーではその対立構造は基本的に揺らぎませんが、この作品にはその根幹さえ覆すような怒涛の展開が含まれています。

本作について序盤だけ知っている、もしくは1期だけ見たという人は「進撃の巨人」の面白さを1割も体感出来ていないと言っても過言ではありません。
この作品の面白さは、「人類が巨人をどう駆逐するか」という観点だけでは全く説明できません。

2期、3期と予想もしない方向に展開していくので、是非気になった方は1期だけではなく、出来ればその先も観てみることを強くおすすめします。

音楽

「紅蓮の弓矢」「悪魔の子」「The Rumbling」など主題歌は人気なものが多く、世界観にものすごくマッチしています。

また、作中で流れるBGMが世界観を強く彩っています。
作曲者は澤野弘之さんで、他にも様々な人気アニメのBGMを担当している有名作曲家です。

その迫力はさながら映画で使われる音楽のようで、シーンごとに絶望・希望・痛み・悲しみなどの感情が表現されています。
あまりに曲が映像・物語とマッチしすぎていて注意して聴くまで気付かなかったのですが、思った以上に色々な場面でBGMが流れています。

物語・作画・音楽など、本当に様々な要素が組み合わさって一つの作品が作られているのだなと改めて感じました。

戦闘シーンの作画

戦闘の1シーン
引用元: https://shingeki.tv/season1/ ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

アニメ版「進撃の巨人」は戦闘シーンの迫力が本当にすごいです。
これほどまでに精密でかつ迫力のある戦闘シーンは観たことがありません。

下の動画は、巨人と戦うために作られた立体起動装置という空中を移動できる装置で滑空するシーンです。
Netflix公式が「神作画」とタイトルに付けるくらい、とても有名なシーンです。

気になる方はぜひ観てみてください。
(途中でストーリーに関わるシーンが含まれるので、知りたくない方は冒頭だけでもぜひ)
他の戦闘シーンも、きちんとこのクオリティが維持されています。

ちなみに、制作会社は3期まではWIT STUDIO、4期はMAPPAとなっています。
上の動画はWIT STUDIOにより制作されたものです。

会社変更により多少雰囲気などが変わり批判的な声もありましたが、どちらも素晴らしい作画でしたので、私は特に気にせず楽しめました。

キャラクター

「進撃の巨人」には、人気なキャラクターや魅力的なキャラクターが数多く登場します。
登場人物それぞれの強い思い、そして登場人物同士の関係性などが詳細に描かれているので、まさにキャラクターが生きているというような感覚を覚えます。

中には志半ばで亡くなってしまうキャラクターもいますが、上記の通りそれぞれのキャラの背景を知っているのでどうしても感情移入してしまいます。

やはり中でも人気なのは、リヴァイでしょうか。
名前は聞いたことがあったり、見たことがある人も多いかもしれません。

リヴァイの紹介
引用元: https://shingeki.tv/season3/ ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

人類最強と称され、調査兵団という巨人討伐軍のトップである兵長を務めています。
そのため、「兵長」と呼ばれることも多くあります。

設定では彼は身長160cmであり、170cm近い女性キャラや180cm超えの男性キャラが多く登場する同作においては、かなり体格的に不利なはずです。
それにも関わらず、戦闘面においてとてつもなく大きい能力を持っている点もより彼の凄さを引き立たせているのだと感じます。

また、語り口調やビジュアルは非常にクールでありながら、仲間が倒れたときには怒りを露わにし、一心不乱に巨人を斬りつけるなど非常に熱い側面も持っています。

そういった、様々なギャップが人々の目に魅力的に映るのかもしれません。

紹介したい魅力的なキャラは他にも沢山いるのですが、進撃の巨人をよく知っている人向けになってしまいますし、膨大な文字数になるのでここでは割愛します。

反出生主義という考え方

あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、反出生主義という主義があります。

「人生には大変なことが多いが、生まれなければ不幸になり得ない、だから産まないようにしよう」という考え方です。
かなり哲学的で厭世的な考え方ですが、究極に優しい考え方でもあると言えます。
一つ注意点があり、今生きている人間を軽視するわけではなく、今いる人たちで幸せになろうという考え方である点です。

詳しくは書きませんが、この主義に近い考え方を持ったジークというキャラクターが登場します。
あまりアニメや漫画でこういった主義のキャラを見たことがなかったので、すごく新鮮に感じました。

彼は主人公やその仲間目線では基本的に悪役として描かれていますが、彼には彼なりの正義があり、あくまでそれに従っているだけです。
そういった観点から「ある人にとっての正義はある人にとっては悪になり得る」と言え、自分が絶対的に正しいという考え方はどれだけ良くないかということの再確認ができた気がします。

人を選ぶ点

この項目では、悪いとまで行かなくとも、人を選ぶであろう点について記していきます。

グロテスク

戦闘中のハンジ
引用元: https://shingeki.tv/season3/ ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

タイトルにも「巨人」と含まれていますし、あまり知らない人でも人類が巨人と戦う物語であることは知っているかもしれません。
そのため、戦闘シーンが非常に多く描かれており、血液の描写や人間キャラの死亡シーンなどもその分多くなっています。

グロ系が苦手な人は、視聴するかどうか慎重に決めたほうがいいと思います。

ストーリーが難解

アニメ1期は「巨人vs人間」という構図なので、かなり分かりやすいです。

しかし、2期・3期と進んでいくにつれて規模が大きくなっていき、途中で政治や世界史のような内容になるため完全に理解するのはとても難しいです。

ただ、完全に理解できなくとも十分楽しめるので、理解できないから観るのを諦めるなどの必要は無いです。
しばらくしてから観返してみると意外と分かったりするものですので、気楽に観てみましょう。

ボリュームが多い

アニメでは4期まで放送されており、全94話とかなりのボリュームとなっています。
1期や2期のみの深夜アニメが多い中、このボリュームはかなり多いほうだと思います。

そのため、最初から最後まで観ようとすると少し根気がいるかもしれません。

とにかく絶望

絶望するアルミン
引用元: https://shingeki.tv/season1/ ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

全て見終わって振り返ってみると、全体を通して「とにかく絶望」という印象でした。
上の画像のようなキャラの表情は珍しいものではありません。
もちろん感動するシーンや楽しげなシーンもあるのですが、現実以上に壮絶なシーンが多く描かれます。

1期冒頭では「巨人にある人にとって大切な人が食べられてしまう」のような、分かりやすい絶望もあります。
しかし、3期・4期ではこれまで正しいと思っていたこと・信じていた人が信じられなくなってしまうような、見ている人にとってはより精神的に辛い展開になっていきます。
特に4期では、どんどんと救いようのない方向に物事が進んでいきます。

最終的な着地点も、正直言って心が晴れ晴れするようなものではありませんでした。
ハッピーエンドが好きな人には辛いところがあるかもしれません。

まとめ

アニメ版「進撃の巨人」についてイメージが掴めたでしょうか?
人を選びますが、ストーリーや映像・BGMのクオリティがとても高いため、かなりおすすめの作品です。
少しでも気になった方は、ぜひ1話だけでも観てみてください。

この記事が少しでも皆様のお役に立てれば光栄です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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