こんにちは、トワカと申します。
スマホ版のドラゴンクエスト3に興味があるけど、「面白いのかな?」「良い点と悪い点の両方が詳細に知りたい」と疑問に感じていませんか?
今回の記事では、そんな方へ向けて最近プレイした私が正直な感想を述べていきます。
なお、この記事はネタバレを含みませんので安心してお読みください。
それではいきましょう!
総評
個人的評価:93/100
おすすめ度:88/100
どんな方にもおすすめできる一作です。
シンプルで分かりやすく、これぞドラクエという感じです。
初めてドラクエをプレイする際にもおすすめできます。
ドラクエをやったことがなくても知っているであろうBGMが多かったり、難易度が低すぎず高すぎずで楽しみやすいです。
移動中など、ふとした時間で遊べるので利便性も抜群です。
1600円と割高ですが、買って後悔することはないはずです。
セールが定期的に行われているので、そのときに買うのがいいかもしれません。
良かった点
BGM(オーケストラアレンジ)
すべて打ち込み音源ではありますが、音質がとても良く、聴いていてとても心地が良いです。
ドラゴンクエストシリーズは人気な楽曲が数多くありますが、ドラクエ3もとても人気なBGMが多いです。
「戦闘のテーマ」「おおぞらをとぶ」「勇者の挑戦」など、ゲームに詳しくなくても耳にしたことのある楽曲が揃っています。
「戦闘のテーマ」は野球応援で多く演奏されていますね。
中でも、フィールド曲として頻繁に聴くこととなる「冒険の旅」が素晴らしいと感じました。
オーケストラ版では8小節もの長いイントロが追加されており、哀愁がありながら優雅で美しい旋律となっています。
他にも、「街」「戦いのとき」などの一部の曲でイントロが追加されています。
ドラクエ1に関連するBGM
ドラクエ1~3は公式で「ロトシリーズ」と呼ばれており、ストーリーに関連性があります。
時系列的には3→1→2という順番で、今作はロトシリーズの1作目となります。
最も分かりやすい関連性として、中盤以降にドラクエ1に関連するBGM(+マップ)が登場します。
また曲にはアレンジが加えられており、初めて聴いたときは聴き入ってしまいました。
ドラクエ1を知っている人はぜひ楽しみにしていてください。
なおドラゴンクエストはナンバリングごとの独立性が強く、ドラクエ1や2の知識が無くても楽しめますので、知らない方もご安心ください。
AIが優秀
FC版ドラクエ4であるキャラをAIに操作を任せると「効かない敵にもザキ(即死魔法)を唱え続ける」などの有名な話があり、AIに良いイメージを持たない方も多いかもしれません。
私もそう思っており、ドラゴンクエストなどのRPGをプレイするときは常に全てのキャラに自分で命令していました。
しかし、リメイクされた本作ではAIがかなり優秀であると感じました。
例えば2体の同じ敵が出現した際、弱めの二人の攻撃を1体に集中させ、戦士などの強いキャラはもう1体に攻撃させることで1ターンで倒しきれるようになどの配慮をしてくれます。
古い作品ではそうはいかず、とりあえず同じ敵に攻撃を集中させたりしてしまうイメージです。
ですので、ボス戦はともかく通常戦闘では主人公以外のキャラは作戦を設定してAIに任せてもスムーズに行けるので便利です。
操作性が良い
本作もプレイ画面は縦画面であるため、片手でも操作できます。
スマホゲームにおいて操作性が問題点として挙げられがちですが、私がプレイした際はフィールドでの移動・コマンド選択などにおいて操作のしづらさは特に感じませんでした。
ターン制バトルであるので、焦る必要が無くゆったりとプレイできます。
冒頭の性格診断
新しくゲームを始めると、いきなりたくさん質問を投げかけられます。
その質問の答え方によって、さまざまな性格に割り振られます。
本作ではキャラごとに性格というものがあり、性格ごとにレベルアップ時のステータス上昇値が異なるため、意外に重要な意味を持っています。
ゲームを開始してすぐに多くの質問をしてくる作品はあまりないのではないでしょうか。
この点は原作と変更の無い点ですが、私は新鮮で面白いなと感じました。
中断セーブ・オートセーブ
本作では街中・ダンジョン内問わずに中断セーブをすることができます。
中断セーブは1つしか作成することができませんが、通常のセーブと同じく、何回ロードしても消えないため便利です。
ボスの手前で中断セーブして、何度もすぐに挑戦することもできます。
作品によっては1回ロードすると消えてしまうものもあるため、本作はとても親切な設計になっています。
また、アプリが強制終了してしまった際などは、中断セーブの下にオートセーブが生成されていることがあります。
1回ロードすると消えてしまいますが、いざというときに役に立ってくれる便利な機能です。
ただ、確実に生成されるわけではないため、過度な期待はやめておきましょう。
丁度良い難易度
難易度的には、ほんの少しだけ難しい寄りになるかもしれません。
雑魚敵の攻撃力がなかなか高く、レベルが低い状態で油断していると結構全滅します。
中ボスも攻撃力が高かったり、毎ターン自動でHPが回復したりと手強い相手が揃っています。
ただ、理不尽な強さではないのでレベルを上げたり、戦術を練ったりすることで十分に対応可能です。
また、ボスの数が少ない点は少しだけ残念な点ではあります。
小ネタ(命令など)
小ネタ的な部分ですが、主人公が男性・女性の場合で仲間の作戦の名称が変わります。
例えば、通常では「ガンガンいこうぜ」「じゅもんつかうな」という作戦名ですが、「ガンガンいくわよ」「じゅもんはやめて」のように女性風になっています。
また、鏡を調べると「○○はにこやかに笑ってみた」のような文章がいくつか用意されています。
こういった細かい部分まで遊び心があることに気づけて、楽しい気持ちになりました。
微妙な点・悪かった点
中ボスのBGMが無い
最近のドラクエに慣れていると、中ボスが通常戦闘曲である点に戸惑ってしまうかもしれません。
ボスと戦っている緊張感を感じにくいからです。
原作であるFC版で中ボス戦曲が無いため仕方がないことですが、ドラクエ4のリメイクのように中ボス戦曲が追加されるケースもあるため、少しだけ残念に感じてしまいました。
教会でセーブできない
教会でセーブはできませんが、毒の治療、呪いの解除、蘇生は行うことができます。
ドラクエ4以降のシステムに慣れていると、驚く点かもしれません。
それならばどこで出来るのかと言うと、城の王様(または大臣)、アリアハンのシスターなどに話しかけることでセーブが可能です。
アリアハンのシスターは街に入ってすぐの建物内にいるため、ルーラですぐに戻ってきてセーブできるのでおすすめです。
とはいえ、本作は中断セーブがどこでも出来るため、そこまで不便な点ではありません。
シンプルすぎるストーリー
ストーリーは捻りがほとんど無く、かなりシンプルです。
例えば、とうぞくのカギ、まほうのカギを唐突に探すように言われたり、ゲーム開始時に何の説明もなく魔王を倒せと言われたりといった具合です。
これはこれで良いと思えれば良いですが、複雑に伏線が張り巡らされているような最近のゲームに慣れていると物足りないかもしれません。
魔法が効かないことが多い
モンスターには魔法耐性を持つものもいて、その耐性の強さによってダメージが入る確率が下がります。
効くときは100%のダメージが入りますが、防御されると0ダメージという極端な仕様になっています。
より新しいドラクエでは耐性によってダメージが減ることはよくありますが、それでも0ダメージになることはあまりありません。
魔法のメリットとしてミスが無いことが大きいと感じていたのですが、本作では頻繁に効かないことがあるのでかなり残念な気持ちになりました。
仲間との会話システムは無い
後述しますが、ドラクエ9のように仲間は自分で登録するタイプのため、会話できないのは当たり前かもしれません。
しかし、後に続くナンバリングシリーズでは仲間と会話できることが多く、それを一つの楽しみとしている人も少なくないと思います。
そういった方には、仕方のない部分ではありますが本作は少し寂しく感じるかもしれません。
初見で分かりづらいギミック
ピラミッドのダンジョンなど、初見では気付きづらいギミックが存在します。
一応ヒントはあるにはあるのですが、離れた場所にあったり抽象的に述べられていたりして分かりづらいです。
不遇な性格がある
本作の性格には47種類あります。
女性専用の「セクシーギャル」という全てのステータスに上昇補正がかかる職業がある一方で、完全な下位互換の性格やほぼメリットのない性格が存在します。
例えば「せけんしらず」という性格では運の良さだけ上昇し、素早さ・体力・賢さはすべて下がるという不遇っぷりです。
運の良さは状態異常の成功率などに関連しており、正直ほかのパラメータと比べると高くても恩恵がかなり薄いです。
装備や道具で性格を変えることもできるものの、いつでも出来るわけではないので少々不便です。
ゲーム開始時や仲間登録時に性格を思った通りにするのは、知識が必要となるため初見ではほぼ不可能です。
ただ、どんな性格でもレベルを上げたり装備を整えれば十分戦える難易度なので、そこまで心配に思う必要はありません。
道具の整理がしづらい
これは本作に限った話ではないのですが、先頭のキャラから順番にアイテムを入手していきます。
全員の手持ちをいっぱいにしないと袋に入れてくれないため、貴重品などは袋に入れたい主義の人は少し面倒に思うかもしれません。
やくそうをたくさん持たせるなどして対応すればいいので、そんなに大きな問題点ではありません。
どちらとも言えない点
仲間は自分で登録するタイプ
ドラクエの仲間システムでは、もともと登場する仲間が決まっているタイプと、仲間の名前などを自分で決めて登録するタイプがあります。
本作は後者になり、好きな名前と職業にできることから、自分のイメージ通りにキャラ作成をすることができます。
しかし、公式のキャライメージが無いため愛着が湧きにくい人もいるかもしれません。
すごろく場の削除
スマホ版のドラクエ3ではすごろく場が削除されています。
この変更によって、SFC版では量産可能だったが一点物になってしまった装備などが存在します。
やりこみ要素が好きな人にとっては、ボリュームが減っていて残念なポイントです。
その代わり、すごろく場でのみ手に入る道具がほかの方法で手に入るようになっていて、宝箱に入っていたすごろくけんは他のものに変わっています。
とはいえ、やりこみ要素にあまり興味が無い人にとってはむしろ良い点かもしれません。
すごろくをやらずにアイテムが入手でき、サクサク進められるからです。
まとめ
スマホ版ドラクエ3のイメージが掴めたでしょうか?
尖った部分の少ない王道RPGですし、ナンバリングシリーズの中でも人気が高い一作なのでとてもお勧めできます。
気になった方は、ぜひやってみてください。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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