こんにちは、トワカと申します。
理系の大学に通っていて研究室配属の話題を耳にし始めると、「研究室ってどれくらい大変なんだろう」「辛い思いをしたくない・・・」と考えてしまいますよね。
そんな方へ向けて、現在大学4年で工学部の化学系研究室に入っており、大学院進学が決まっている筆者が、研究室生活についてとおすすめの過ごし方を実体験からご紹介いたします。
それでは、行きましょう!
研究室は辛いものなのか?
まず気になるのが、研究室は辛いものなのかどうかだと思います。
しかし、ネットや周りの声などを俯瞰してみていると、やはり辛いという意見が優勢かもしれません。
次の項で説明する辛い要素をすべてクリアしている研究室は稀なため、どうしても多少の辛さは覚悟する必要があるかもしれません。
ただ最終的には、研究室と通う人によると思います。
研究室の辛い要素
研究室で悩みになりうる要素といえば、教授の人間性、忙しさ(拘束時間)、生徒間(同期・先輩・後輩)の人間関係などが挙げられます。
以下では、それぞれについて掘り下げます。
教授の人間性
私個人としては、何よりもこの点が一番大切だと思っています。
教授がアカハラ、セクハラ、パワハラなどを行うような人間性の場合、とても厳しい研究室生活となることが予想されます。
研究室というのは、言わば世間から隔離された閉鎖的な空間です。
世間一般的にあり得ないことがまかり通っていてもおかしくないのです。
ですので、出来るだけの手段を使って研究室や教授に関する情報を集めておくことをおすすめします。
逆におすすめしないのは、表面的な印象で人間性を判断することです。
私の研究室はというと、希望調査の時点で希望者がほぼいませんでした。
恐らく、コロナ禍も影響してか判断材料が少なかったため、授業での先生の印象で判断するしかなかったのだと思います。
私を担当する教授は、かなり生徒思いで関わりやすい人です。
失礼を承知の上であえて言うなれば、当たりの教授です。
< 私を担当する教授の特徴 >
・研究のことなら、いつでも必要なだけ説明してくれる
・研究に関係の無い雑談も普段から生徒と交わしており、話やすい雰囲気が出来ている
・生徒の考え方などを頭ごなしに否定しない
しかし、あまり愛想が良くないため、授業では怖そうな先生として捉えられていました。
一方で、同じく私の研究室に属する准教授に関しては、様々な理由からあまり良いように思われていません。
聞くところによると、卒論や雑誌会の資料の修正を何回も言い渡してくるので、なかなか完成しないそうです。
また、前に言っていたことと違うことを言ったりすることもあるようです。
しかし、第一印象では大人しい雰囲気なので優しそうな人だなと思っていました。
このように、人間性に関しては表面的な評価はあまり参考にならないと言えます。
コアタイム・拘束時間
コアタイムや拘束時間も、かなり重要な要素になります。
一般的には9時~17時を基準に、始まりや終わりが1時間前後するくらいのコアタイムが設定されていることが多いです。
私の研究室では、10時~18時がコアタイムとされています。
純粋に考えて8時間ですから、とても長いと感じますよね。
それが普通の感覚だと思いますし、1年通った私でもそう思います。
中には、コアタイムの存在しない研究室も存在します。
ただ、教授が十分な研究の指導をしてくれずにむしろ苦労するケースもあるので、コアタイムがないから良い研究室とはとても言いがたいです。
また、コアタイムが短くてもやるべきことが多すぎて、結果的に毎日夜遅くまで残ることになっている研究室もあります。
このような場合、コアタイムはあって無いようなものなので、コアタイムだけに囚われず次項の忙しさも併せて考える必要があります。
忙しさ
分野や、同じ分野でも研究室によって、忙しさにかなり差があります。
ですので、こちらも情報を集めて比較する必要があります。
理系の工学部の中で考えてみます。
工学部の学科には、一般に「情報工学」「機械工学」「電気工学」「応用化学」「建築学」がありますが、建築系と化学系は忙しいという声をよく聞きます。
(引用:https://edvmagazine.jp/kougakubu/)
化学系の中では、有機系・生物系は拘束時間が長く、大変な傾向があります。
実際に通っている先輩などに聞くのが、最も確実な方法になります。
研究室によっては、研究室見学を申し込めば実際の研究風景を見ることが出来ることがあるので、問い合わせてみると良いかもしれません。
それ以外でも、インターネット、周りの口コミ、研究室のHPなどから、出来るだけ多くの情報を得るようにしましょう。
生徒間の人間関係
同期・先輩・後輩などの生徒間の人間関係も無視できない要素です。
生徒間でトラブルが生じるケースもあります。
実際、私の研究室でもとある人と不仲を公言している先輩がいました。
その人たちは口を交わさない程度なので大きな問題はありませんでしたが、喧嘩やいじめなどに発展する可能性も否定できません。
他には、先輩があまりに怠惰で、質問しても全然教えてくれないという研究室も知っています。
どんな人が向いている?
ここでは、研究に合う性格の人をご紹介しますが、当てはまっていないからと言って全く向いていないということはありません。
私の独断と偏見が含まれていますので、あくまで参考程度にご覧ください。
忍耐強い人・コツコツ継続できる人
研究ではすぐに大きな成果が出ないことが普通です。
そのため、結果が出なくても、毎日地道に継続できる人が向いているといえます。
研究において失敗は当たり前のことなので、落ち込む必要はありません。
諦めてしまうことのほうが問題なので、失敗もデータの一つとポジティブに考えるようにして、継続してデータを集めていきましょう。
データの考察が好きな人
研究において実験自体も大切ですが、実験後のデータ整理と考察も重要になります。
点と点を線でつなぐように、複数の結果の間に関連性・規則性を見出すのが好きな人は研究に向いているといえます。
自分で考えて時間を使える人
研究室で過ごす時間が長いことから、何も考えずに過ごしていては時間を浪費する可能性があります。
ですので、物事の優先順位を立てて効率的に実験を進めたり、空白の時間が出来たときに有意義な過ごし方を考えられたりする人の方が、より有意義な研究室生活になるはずです。
思考停止で同じことをしている人とそうでない人では、長い目で見たときに大きな差が開きます。
おすすめの過ごし方
この項では、おすすめの過ごし方について述べていきます。
定時で帰るために遅刻はしない
研究室の厳しさや雰囲気にもよりますが、定時に帰るなら遅刻せずに来るようにすると、周りからも非難されにくいです。
遅れて来て定時で帰る場合、決まりを守っていないわけですから、怒られても文句は言えません。
研究室で最低でも1年間(修士なら3年間)過ごすわけですから、周りの人とある程度上手くやっていく必要があります。
そのため、決まりは守れるだけ守っておくと色々と都合が良いです。
病院に行く(休む)
病院はコアタイム中に行っても大丈夫です。
正当な理由なので、先生に連絡すれば午前中休み(場合によっては1日休み)などは問題なく取れるはずです。
買い物・銀行などに行く
買い物や銀行など、生活に必要なことも出来るだけコアタイム中に済ませちゃいましょう。
特に一人暮らしの場合、食材や生活必需品の買い出しなど意外と面倒ですよね。
自分なりのやり方を見つけて、時間を上手く有効活用するといいと思います。
たまにはサボってもいい
真面目な人は、頑張りすぎて疲れてしまうかもしれません。
そんな人は、体調不良と言って休んでもいいですし、やりたいことがあれば途中少し抜け出してやってもいいと思います。
最低限のことさえやっていれば多少手を抜いても大丈夫ですので、自分なりの過ごし方を見つけて気軽に研究を楽しみましょう。
まとめ
今回の記事では、大学の研究室の辛い点やおすすめの過ごし方についてご紹介いたしました。
研究室について、少しイメージが掴めてきたのではないでしょうか?
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば光栄です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。